プロンプトとは

AIに送る「指示・質問・お願いの文章」のことを「プロンプト」と言います。むずかしい言葉ですが、要するにAIへの話しかけ方のことです。

「ChatGPTについて教えて」も、「明日の朝食レシピを考えて」も、全部プロンプトです。

プロンプトは「AIへの注文の仕方」。レストランで「何かください」と言うか、「鶏肉を使った、辛くない夕食を教えてください」と言うかの違いです。

なぜ話しかけ方で答えが変わるの?

AIは、あなたの言葉をそのまま手がかりにして回答を作ります。情報が少なければ当てずっぽうで答え、情報が多ければ的確に答えます。

コンビニで「お弁当ください」と言うより「500円以内で、温かくて、魚が入ってない弁当をください」と言ったほうが欲しいものが手に入るのと同じです。AIへの情報量と具体性が、答えの質に直結します。

AIが参考にしている情報

誰に向けて?(対象・読者)
何のために?(目的)
どんな形で?(形式・文字数・スタイル)
どんな制約がある?(使えない言葉、NG条件など)

これらをプロンプトに入れるほど、答えが的確になります。

NG / OK 比較

同じ「夕食のレシピを教えて」でも、伝え方でここまで変わります。

NG — 情報が少ない
「夕食のレシピ教えて」
「鶏の唐揚げはいかがでしょうか。材料は……」(無難すぎて使えないことが多い)
何も情報がないので、AIは当たり障りのない一般的な答えを出すしかありません。
OK — 具体的に伝える
「冷蔵庫に豚バラ・キャベツ・卵があります。料理が苦手な一人暮らしでも作れる、20分以内のレシピを1つ教えてください」
「豚バラとキャベツの塩炒め+目玉焼きをおすすめします。手順は①……」(具体的で実用的)
食材・スキルレベル・時間・量を伝えることで、本当に使えるレシピが返ってきます。
NG — 目的が不明
「自己紹介文を書いて」
「私は〇〇と申します。趣味は……」(汎用的すぎて使えない)
誰に向けて、何のために書くのかが不明だと、ありきたりな文章になります。
OK — 目的・対象を明示
「Twitterのプロフィール用に、AIに興味があるフリーランスデザイナーという設定で、親しみやすくて100文字以内の自己紹介文を書いてください」
「デザインとAIの交差点で働くフリーランサー。AIツールを使って、もっと人の心に届くデザインを追いかけています。」
プラットフォーム・職業・トーン・文字数を指定することで、そのまま使えるレベルの文が出ます。
NG — 出力形式を指定しない
「AIの種類を教えて」
(ダラダラとした長文が返ってくることが多い)
どんな形で欲しいかを伝えないと、AIは自由に形式を選びます。
OK — 形式を指定する
「主要なAIサービスを、名前・会社・特徴の3列で、表形式にまとめてください」
(見やすい表で整理されて返ってくる)
「表で」「箇条書きで」「3行で」など形式を指定すると、すぐ使える答えが返ってきます。

今日から使える5つのコツ

🎯
具体的な数字を入れる 「短く」より「100文字以内で」、「いくつか」より「3つ」と数字を入れると答えが絞られます。
👤
「誰に向けて」を伝える 「小学生にもわかるように」「ITが苦手な50代に向けて」など対象を明示すると、言葉のレベルが合います。
📋
出力形式を指定する 「箇条書きで」「表で」「会話形式で」「見出しをつけて」など、欲しい形を伝えましょう。
🎭
役割を与える 「あなたはプロの編集者です」「栄養士として答えてください」など役割を与えると、専門的な視点から答えてくれます。
🔄
気に入らなければ修正を頼む 一発で完璧にしようとしなくていい。「もっとカジュアルに」「3行に縮めて」と追加で頼むのがコツです。

コピペして使えるテンプレート

迷ったときはこのテンプレートに当てはめるだけでOKです。

汎用テンプレート
あなたは[役割]です。
[対象・読者]向けに、
[目的・内容]
[形式・文字数・スタイル]で作成してください。
ただし[制約・NG条件]は避けてください。
実例で当てはめると

「あなたはプロのライターです。AIに興味を持ち始めた30代向けに、ChatGPTの便利な使い方5選箇条書きで、各100文字以内で作成してください。ただし専門用語は使わないでください。」

うまくいかないときは

答えが長すぎる → 「3行で要約して」
むずかしすぎる → 「中学生にもわかる言葉で」
的外れ → 「私が求めているのは〇〇です。もう一度」
もっと詳しく → 「特に〇〇の部分をもっと詳しく」

この記事のまとめ
  • プロンプトとはAIへの「指示・質問・お願いの文章」のこと
  • 情報が少ないと当たり障りのない答え、具体的なほど的確な答えが返ってくる
  • 数字・対象・形式・役割の4つを意識するだけで答えの質が大幅に上がる
  • 一発で完璧にしなくていい。「もっと短く」「カジュアルに」と追加で修正を頼める
  • テンプレートに当てはめるだけで、ほとんどの場面はカバーできる